サークルマップという思考図

サークルマップとは

紙の真ん中に、大きくドーナツを書く。次に、ドーナツの穴に考えたいトピックを書く。トピックに関連する言葉が浮かんだら、今度はドーナツの輪の中に書いていく。いくつか言葉が浮かんできたら、似ている言葉同士は近くに書いておくと良い。

これがサークルマップと呼ばれる思考図の書き方である。サークルマップはとてもシンプルで手軽に書くことができるけど、サークルマップを書くメリットは大きい。

何も書かずに考えていると思考が停止したり循環していることに気がつきにくい。書きながら考えれば手が止まるとすぐに気がつくことが出来る。

書きながら考えるのであれば箇条書きでも良いと思うかもしれない。しかし、箇条書きには終わりがない。サークルマップは、ドーナツが文字で埋まれば終わりにすることができる。また、今どれくらい埋まったのかが目に見えて分かり、やる気もでる。

サークルマップはロジックツリーと比べても、断然書きやすい。ロジックツリーは、構造を強く意識する必要があるため、手が止まりがちだ。サークルマップはあまり構造を意識せずに書けるので、手が止まることは少ない。

このシンプルな思考図は何かを考え始めたときサッと書くのに向いている。考え始めの最初の一枚目は、サークルマップが良い。

補足

『原稿用紙10枚を書く力』に、長い文章を書くにはメモやレジュメが必要ということが書いてあった。残念ながら、具体的にどういうメモをとれば良いのかは書いていなかった。

メモのとり方の参考となったのは、『考える・まとめる・表現する―アメリカ式「主張の技術」』の第2章で紹介されている、8つの思考図だ。その中のひとつ目が今回のサークルマップである。実際にサークルマップをトピックにしたサークルマップを書いて、その上でロジックツリーを書き、それを下敷きに上記文章を書いてみた。

蛇足

ところで、日本ではサークルマップというと別のものを指すようだ。「サークルマップ」で画像検索するとすぐにわかる。一方、"circle map"で検索すると、今回紹介したものが出て来る。

考える・まとめる・表現する―アメリカ式「主張の技術」

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原稿用紙10枚を書く力 (だいわ文庫)

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