部屋の熱について考えてみた

暑い。9月に入ったがまだ暑い。

うちの台所は特に暑い。 冷房をつけ、台所を冷やそうと思っても、風は届かない。 おかげで夜でもずっと暑い。 台所が暑いのは死活問題なのだ。 換気扇の下に行かねばならぬ。 1回につき5分程度、1時間に2回程度。 空気の温度は、おいしく吸うためには大事なのだ。

朝から昼にかけて直射日光があたる玄関のドアが原因ではなかろうか。 では、なんとかしてドアを冷やしてやれば良い。 簡単なのは雑巾でドアを拭くことだろう。 それによってどれくらい冷えるのか計算してみた。

ドアを冷やす

玄関のドアを、高さ200 cm・幅80 cm・厚さ:0.3 cmのアルミ板だとする。 密度を2.72 kg/cm3 とすれば、重量はおよそ13 kgである。 ドアの温度を1 ℃下げるのに、どれくらいの熱を吸収しなければならないか。 アルミの熱容量を0.9 kJ/kg/Kとすれば、0.9 kJ/kg/K * 13 kg = 11.7 kJ/Kとなる。 おおよそ、12 kJの熱を吸収しなければならない。

ドアは日光によって暖められており、38℃くらいだとする。 できれば28℃くらいまで冷やしたいところだ。 ということは、さっきの10倍で120 kJの熱を奪えば良いことになる。 水を1 g蒸発させると周りから2.3 kJの熱を奪う。 ということは、ドアを冷やすには、120 kJ / 2.3 kJ = 52 g ≒ 52 mLの水を蒸発させれば良い。

水に濡らした雑巾でドアを拭いてやるだけでも、ドアの温度を下げるにはかなりの効果がありそうだ、うことがわかる。

部屋全体の熱収支について

部屋の中の熱収支をたててみよう。 そこから、暑さ対策を考えてみたい。

部屋の熱収支は以下のようになる。

部屋から出た熱 = ある時刻の部屋の熱量 - ある時間がたった部屋の熱量

ある時間たって、もし部屋の熱量が下がっていれば、それは部屋から出て行った熱があった、ということを表す、単純なものだ。 さて、この式を基本に、部屋の家具の配置を考えてみたい。